丘を越えたエリシアたちの前に、リーヴェ村が姿を現した。
村の一角から黒煙が立ち上り、家々の間を逃げ惑う人々の叫びが響いていた。
フィオナ:
「姉様! あそこに、まだ村の人たちが!」
ディート:
「くそっ、昼間から堂々と村を襲うなんて!」
ライオネル:
「殿下、村の中央に武装した一団がいます。こちらの接近にも気づいたようです」
エリシア:
「敵の人数は?」
ライオネル:
「確認できるだけで十数名。家屋の陰にも潜んでいる可能性があります」
フィオナ:
「今すぐ助けに行きましょう!」
エリシア:
「待ちなさい、フィオナ。無闇に突入すれば、村人を危険にさらします」
セシル:
「負傷している方もいるようです。早く手当てをしなければ……」
エリシア:
「ライオネル、敵の動きを監視してください。ディートは退路を確保。セシルは安全な場所で負傷者の救護準備を」
ライオネル:
「承知しました」
ディート:
「任せてください!」
エリシア:
「フィオナ、あなたは私と来なさい。まずは賊の指揮官と話します」
フィオナ:
「……はい、姉様!」
騎士たちは村の中央広場へと進んだ。
その先で、粗末な鎧を身につけた大柄な男が、斧を肩に担いで待ち構えていた。
